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2015年 09月 14日

ライナスの毛布


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スヌーピーのライナスは、身近な物事への素朴な疑問をもち、哲学的な思慮深さを感じさせる名言をいくつも残しています。

でも、いつも指をしゃぶり安心毛布をほほに着けています。

甘えと脱皮のちょうど中間に位置している彼は、安心と不安の両方をいつも抱えています。

白血病の友達が、髪の毛が抜けていじめられたら猛然と怒ったりするライナス。

彼の義心は大人びているのに、何かで不安を緩めていないと自分が保てないのでしょう。






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私もブランケットコンプレックスでした。

眠る時、「クークー」という名前のブランケットが無いと眠りにつけませんでした。

さあ、寝なよと言う時に、兄弟のいたずらでクークーをどこかに隠されてしまい、パニックで泣いたりしていました。

日中はさほど気にもとめないのですが、いざ眠る時「無い」と言うだけで、不安がおしよせていたたまれなくなりました。

子供の頃にはもうひどくくたびれていたクークーを、おばあちゃんと母がタオルを裏に着けて補強してくれたりしました

小学生になり、お友達が泊まりに来たら、恥ずかしかったことを覚えています。

もちろん、旅行先には持って行かないので、たいていは眠れません。

少し、緊張状態を解くのがへたくそなのかもしれません。





徐々に年長になり、不必要にはなりましたが、今でも時々取り出します、もう、取り返しがつかないほどぼろぼろになってしまっていても、今でも枕の所にあり、眠れないときは頼りにしています。

落ち着くための、私なりのよすがなのです。

いくら大人になっても、忘れられない不安や、説明の付かない安堵感が誰しもにもあるようです。

病気をしたり、誰かと離ればなれになったり。

あらゆる挫折について、わずかの救済もないと感じずにはいられない時もあり、人生は困難です。

生きている限り続く困難が終らない中で、救済のきっかけを持ち続けられるなら、羞恥心を捨ててコンプレックスをある種の受け皿にして「内緒の」なにかを確保して行くことも、生きてゆく術であると再度思い返す夜です。


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by saisei-kaji | 2015-09-14 01:31 | その他 | Comments(2)